西武池袋本店POPUPを終えて

先週、西武池袋本店POPUP「蛾と蝶」無事終了いたしました。
ここまで来ることができたのは、声をかけて頂いた西武池袋本店の担当の方、画家TANAKA AZUSAさん、新作を急いでくださった縫製工場の方々、そして何より沈みを応援してくださっている皆様のおかげです。
西武池袋本店様から声をかけていただいたとき、僕たち沈みが歴史あるデパートで一体何ができるだろう、デパートという舞台にあわせていろいろ工夫すべきなのではないか、などあれこれ考えました。しかしメンバーが導き出した結論は「舞台がどこであろうと沈みは沈みの世界観を徹底して表現するべきだ」というものでした。
西武本店のスタッフの方々から「一週間の展示で床を貼るのはめったにいない、コストや手間を考えてもあまりおすすめできない」とアドバイスいただきましたが、やはり今回のテーマである「蛾と蝶」を表現するには床を黒くすることは絶対に必要でした。元々白い床には黒いマットを敷き、白い柱には青に染めた布を貼りました。フライヤーや紹介のポップもスタッフ総出で細部まで作り込みました。
結果、多くのお客様に足を止めていただき、たくさんの素晴らしい出会いがありました。
僕もスタッフも「沈みの世界を細部まで表現したい」という思いを光にして、時間も忘れ、夢中で走りまわりました。
まるで蛾や蝶が外灯の光に吸い寄せられるように。
そして今回のテーマの柱となった新作シャツ(展示会場でのみ発表、5月半ば公開)はTANAKA AZUSAさんに描いて頂いた原画を元に作られました。こちらも多くの方に目を止めていただきました。
改めてTANAKA AZUSAさんの絵の力に唸らされました。
今季のテーマは「蛾と蝶」。
地域によっては蛾と蝶を違う生き物として分けていないところもあるそうです。それをヒントに一見醜く忌み嫌われているものでも、まっすぐ捉え直すことで今までにない美しさを発見できないか、と考えました。
内面もまた同じように、純粋な感情を表出させ、捉え直すことで我(蛾)を超(蝶)越し、全く新しいものを生み出せないか。
 
TANAKA AZUSAさんの原画から「蛾と蝶」という掌編小説を作りました。(沈み公式より無料で読むことができます)

 
沈みの世界を、僕をはじめスタッフで紡ぎ出し、皆さんと楽しめることの喜びにいつも感謝しております。
次は名古屋。
新たな出会いが楽しみです。

沈み逝くもの

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