10代の頃、兄貴と組んでいたバンド(兄貴Vo、私Gt)で活動中、埼玉のライブハウスのイベントに招かれ、演奏したとき、中野さんと知りあった。
当時から手数足数が凄いと有名で、生でライブを見たときは圧倒された。一緒に出演した人たちのなかで群を抜いていた。
中野さんと友人と3人で埼玉の庄屋で呑んだのは今でも鮮明に覚えいる。中野さんはほとんど下ネタしか言ってなかった笑
そして、時間が流れ、中野さんを改めて知ったときにはものすごく遠い存在になっていた。「凛として時雨」の音楽は知っていた。強烈だった。そのドラマーがあの中野さんだと一致するのに時間がかかった。ドラムマガジンの表紙から、こちらを睨んでくる目は、埼玉の居酒屋で、時々鋭い目をしていた中野さんと同じだった。
近くにいた存在が遠い存在になり、未だ何にもなれていない自分……、そんなことを考えても仕方ないことだし、恐れ多いことはわかっていたけど……、正直、悔しかった。
そのときの悔しさと「凛として時雨」の音楽をはじめて聴いた時の衝撃を、中野さんのために作ったTシャツに詰め込んだ。
いつかあなたに追いつきたい、
いつか、あなたが見ている景色を見てみたい。
いつかまたあなたに会いたい……。
そして…
本当に本当に感謝しています。本当に偉大な先輩です。
中野さんの本「キリトリ線」の中にこういう言葉があります。
強くなるってどういうことだと思いますか?
『自分の弱さを知って立ち向かうこと。』
もう、追いつきたいとかそういうことじゃない。己と闘うこと。また先輩に教えられた。
僕は生涯、偉大な先輩の背中を見ながら「沈み」の作品を作り続ける。
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